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12/11 わーすた 完全なるライブハウスツアー2016 ~猫耳捨てて走り出すに゛ゃー~ 東京公演

 

実はライブとしてはそこまで期待していなかったツアーファイナル東京。地方公演の温かさや特別感は絶対に出せない。ツアーは神戸で一応完結、東京はボーナスステージくらいに思っていた。

しかしなぜ私は前夜、一睡もできなかったのだろう。目を瞑れば、東京で『約束だから』をパフォーマンスする彼女たちが浮かんでくる。一晩中目蓋の裏に焼き付いて離れなかったこの光景は、数時間後実際に目の前に広がることになる。

 

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会場のShibuya O-WESTは今回のツアー最大規模600人収容のライブハウス。これほどの規模になると流石どこからでも見やすく、いかに各地方で使われたライブハウスが狭かったか実感した。ちなみに昼(1部)夜(2部)公演ともチケットは完売。

まずは昼公演の感想から。

 

 

ツアーファイナル東京 昼公演セットリスト

1.完全なるアイドル

2.ワンダフル・ワールド

3.らんらん・時代

4.Zili Zili Love

5.グーチョキパンツの正義さん

自己紹介MC

6.NEW にゃーくにゃくにゃ水族館2

7.好きな人とか居ますか(廣川・三品)

8.にこにこハンブンコ(小玉・坂元・松田)

MC

9.恋してYES~これが私のアイドル道!~

10.ぱわわわわん!!!パワーパフガールズ

11.Doki Doki today

12.ちいさな ちいさな

MC

13.いぬねこ。青春真っ盛り

14.うるとらみらくるくるふぁいなるアルティメットチョコびーむ

 

EN1.約束だから

 

 

基本のセットリストは地方公演と同じ。注目点は、地方では地元メンバーの思い入れのあるストリート生時代の楽曲をやっていたが、東京では何をやるのかということ。

『恋してYES~これが私のアイドル道!~』は予想できていなかったのだけど、確かにこれしかない。そして、願わくばこの曲はこれが最後(またはいつかの大舞台まで封印)にしてくれたらなとも思った。各地ストリート生の曲も同じくである。

 

 

セットリスト以外で気になっていたことは、廣川奈々聖の歌声である。ツアー中はなかなか安定しなかった彼女だが、この日はよく仕上がっていたように思われる。

それでも個人的には絶好調だったとは言い難い。しかし、そんな状態での彼女の歌声は、一言で表すならば「危うさ」を持ったもので、不用意に触れてしまえば途端に弾けてしまうような、ギリギリに均衡が保たれた繊細なる美の結晶だった。

ツアーを走り切り、メンバーとファンとの信頼関係がここまで築けていなかったならば、決して出せなかった美しさである。

彼女は「感覚」で歌うことはできない。「感情」で歌うのだ。だからこそ、その歌声は、聴く者のすぐ近くに寄り添うことができる。そういう歌い手なのだと私は理解している。

 

そんな歌声が響くような環境が、ここ東京に実現したということがたまらなく嬉しかった。

地方公演のような温かさは出せないと前に述べたが、確かに地方公演とは種類が違えど、東京の温かさがそこにはあった。

 

 

本編終わり、ああもう満足、めっちゃ楽しかった…とホクホクした気持ちでいて、ふと大事な曲を忘れていることに気づく。「あっ、アンコール、『約束だから』やん!」なんてハッとした瞬間、イントロと共にメンバーが飛び出してくる。

 

『約束だから』は、今回のツアーで最も重要な曲だったと思っている。

初日ではアンコール一発目、まさか一公演に二曲も新曲が来るとは思わなかったので完全に不意を突かれた、衝撃的な印象のある曲。「約束の小指」を突き上げるフリを見て、まっさきに浮かんだのはいつかの大舞台、そこを埋め尽くす満員のわーしっぷだった。そんな「約束」の意味がある曲なのだと解釈した。

札幌からは曲順が変わり、『ちいさな ちいさな』、地元メンバーの思い入れのあるスト生時代の曲、地元メンバーMC、からの『約束だから』という流れになった。

私は札幌には行けなかったので、この流れを実際に体感したのは名古屋であるが、そのときに気付けたもう一つの意味、わーすたメンバーのストリート生時代の追憶として聴くことのできる曲だということ。

そこに気づけたからこそ、東京公演の『約束だから』には深く感動した。私は福岡公演の感想で「これはこのツアーで成長していく曲」だと書いた。各地元でストリート生時代それぞれの思い出を拾い集め、とんでもない曲に成長してしまったこの曲を、東京で披露する。ひとつの完成形を観た、いや、この楽曲だけではない。東京を中心に活動するアイドルグループ「わーすた」が、これでやっと形を成したのではないか。

 

そんな曲を、満を持してアンコールラストに置いてくれたのも、よく考えられた、愛の溢れる素晴らしいセットリスト構成だったと思う。

 

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夜公演の感想に続けたい。

 

ツアーファイナル東京 夜公演セットリスト

1.完全なるアイドル

2.ワンダフル・ワールド

3.らんらん・時代

4.ぱわわわわん!!!パワーパフガールズ

5.グーチョキパンツの正義さん

自己紹介MC

6.NEW にゃーくにゃくにゃ水族館2

7.好きな人とか居ますか(廣川・三品)

8.にこにこハンブンコ(小玉・坂元・松田)

MC

9.ちいさな ちいさな

10.約束だから

MC

11.いぬねこ。青春真っ盛り

12.うるとらみらくるくるふぁいなるアルティメットチョコびーむ

MC

 

EN1.ゆうめいに、にゃりたい。

サプライズ発表

EN2.約束だから

 

 

平和だった昼公演に比べ、夜公演は酷い悪ノリどスベリ集団が跋扈していて、前半はライブに集中できなかったのが残念。本編終盤いぬねこ、うるチョコで圧縮があって、それに乗じて彼らの前に行けたので、アンコールからやっとライブに集中できた。

 

絶対何かしら新曲は披露するだろうと思っていたので、アンコール明けの新曲披露は睨んでいた通りだったが、それが2ndシングルとは思っていなかったので、期待が高まる。不安も過る。

 

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2月22日発売になる新曲『ゆうめいに、にゃりたい。』は、レゲエ、スカ、サーフミュージック、パラパラなど、いろいろ詰まった忙しい曲。

私は思慮が浅いので、正直シングルでこれはどうなんだ?と思ってしまった。楽曲がビジュアルイメージに引っ張られすぎているのでは。いつぞや音楽プロデューサーの鈴木まなかさんが、「音源で聞きたい」曲ということをこだわって作っている、とツイートしていたが、果たしてそれに適っているのだろうか。

と、音源もまだ出ていないのに書いてしまうのがまさに浅慮の極みである。

 

ライブで観て楽しめそうな要素は十分にあると感じた。はーちんの「このニャン所が~」のところは一緒にひれ伏したい(?)し、間奏のパラパラも完璧にフリマネしたら絶対に楽しい。目まぐるしく展開するも、サビはキャッチーで耳に残るしクセになる。例によって、これもサビから作られたのではないかと思う。

上にぐだぐだと書いてしまったのは、来年は重要な年だと思ったが故で、そこは直球で勝負して欲しかったというのが本音。

 

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新曲披露の後は、メンバーも知らされていないサプライズ発表があった。坂元葉月のブログを引用する。

 

そして!!!
メンバーは発表これだけと
聞かされていたんですが
実はもう一つ発表がありました✨✨

メンバーにもわーしっぷさんにも
サプライズ発表です、!!!


【2017/4/22 Zepp Diver City Tokyoにて
わーすた フルバンドワンマン決定】


ええええええ、
まてまて、Zepp Diver City Tokyo?!

それもフルバンドワンマンって何~~
謎が多いよ(笑)

わーすた - 坂元葉月*完全なるフィニッシュ*610 - Powered by LINE

 

わーすた史上最大規模、約2500人収容の会場Zepp Diver City Tokyoでワンマンライブ、それもフルバンド。なんだこの展開。偉い。偉すぎる。

とにかく嬉しくて、涙が止まらなかった。メンバーの表情を見ると、皆ものすごく良い顔してて、それ思い出すとキーボード打つ手が進まない。。

 

このライブについて、松田美里がブログで書いていたこともすごく嬉しかった。

 

普段はさ、

お仕事や学校
頑張ってる皆さんだから

お時間ある方は来てほしいって
言っとるんじゃけどね

 

 

4/22、この日のために
予定を合わせてくれたら

嬉しい…です!!(>_<)

 

 

大変なことっていうのは
すごくわかるんだ。

 

 

だから頑張って合わせてでも
行きたいって、「行けばよかった」

って思わせられるくらいのライブに
絶対にするから。

 

 

 

待っててね

 

わーすた - まつだみり #余韻デー💅🏻 - Powered by LINE

 

こんなことメンバーが言ってくれたら最高だな、と思っていたことをこんなにストレートに伝えてくれたのが嬉しくて、何度も何度も読み返した。

楽しみだな、フルバンドワンマン。楽しみだなあ、これからのわーすた。

 

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発表も終わり、アンコールラスト。ついにこのツアー締めくくりの曲。

なっちゅんが会場に問いかける。「皆さん、これからもわーすた、ずっと走り続けるので、ずっとついてきてくれるって約束してくれますか?」

答えは決まっている。そして最後はやはり、あの曲だ。

 

「ありがとう、『約束だから』」

 

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あの瞬間の感動を的確に言い表せるような文章力を私は持ち合わせていないし、あの幸せな一時は文で描けるものでも動画で映せるものでもないと思うから、ここで筆を擱くべきだろう。

 

最高のツアー共に走れて本当によかった。

わーすたの皆、お疲れ様。ありがとう。また、最高のライブで。