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3/29 わーすた定期ライブ わーすたランド わ-5

渋谷で財布を紛失してもうダメかと思ったが、なんとか生きて関西に帰ることができたので、3月29日(水)渋谷WWW Xにて行われた わーすた定期ライブ わーすたランド わ-5 について振り返りたい。

 

 

今回はただの定期ライブではなく、わーすたが産まれて二歳という記念日に開催される特別な公演だった。

 

そんなわのご、1部は一桁番台で観られる幸運に恵まれた。なお撮影技術には恵まれなかった私は、白飛びしすぎて霊魂ではと疑ってしまうような写真を2、3枚撮ってのち、やはりこの目に収めるようにと集中し直した。慣れぬことはせんが良い。

 

では例のごとく坂元葉月のブログからセットリストを引用する。

 

*1部*
Overture
Doki Doki♡today
NEWにゃーくにゃくにゃ水族館2
らんらん・時代
ーーーMCーーー
グーチョキパンツの正義さん。
ぱわわわわん!!!パワーパフ ガールズ
いぬねこ。青春真っ盛り
ーーー映像ーーー
Just be yourself
ーーー企画(葉月と瑠香)ーーー
ゆうめいに、にゃりたい。
完全なるアイドル
Zili Zili Love
ーーーMCーーー
ちいさな ちいさな
約束だから
うるとらみらくるくるふぁいなるアルティメットチョコびーむ

ーーーENCOREーーー
Magical Word(新曲)
ーーMCーー
ワンダフル・ワールド

 わーすた 公式ブログ - 坂元葉月*2周年*713 - Powered by LINE

 

 

初期の衣装に身を包んだ彼女たちが、表れて途端にパフォーマンスする『Doki Doki today』には、当時を知らぬ私をして心を顫わしめる「色」があった。

それはとても淡く、三品瑠香の生誕企画でピンクに染まった会場を包み込み、春の桜を思わせた。
季節は一巡りし、また次の春へ。わーすた三年目の始まりを噛み締めた。

 

 

 

中盤、わーすた二年目の活動を振り返る映像が、メンバーの衣装替えの間流れる。

わーすたが全力で愛してきた「イマ」たち。そんな時間の宝石箱は、彼女らの走り抜けてきたが如くあっという間に過ぎて、あの曲のイントロと共に「イマ」のわーすたが、ステージへと踏み出す。

 

『Just be yourself』この曲を生で観て聴いて感じたい、というのが、今回の大きな楽しみのひとつだった。

ここで歌われる「夢」や「時間」は、わーすたに無関係ではないが、わーすただけに限られたものでもない。つまりわーすたを含む何ぴとにも共通するものである。

もっと言うと、子供に向けて歌われたものであるが、同時に子供だったころの大人たちにも歌われている。その意味で万人共通である。

だからこそ純に受け取らなければならない。「わーすたの物語性」のみを感じ取るのは大人の感性であって、それ含む総ての「夢」や「時間」を感じられてこそ、この曲の美は開かれる。

 

廣川奈々聖が「今までの曲と比べて 一見 いちばん単純な曲にみえるのに 今までの曲の中で 言葉で説明するのがいちばん難しい曲」とブログに書いていたが、それだから「自然と思いを込めたくなる曲」であり、「この曲の良さって無限大かもしれない」と理解して歌ってくれているのは幸せなことである。

その思いの強さ、美しさ、温かさに、涙を流さず居られない、最高のひとときだった。

 

 

 

そこからのセットリストは、時間の魔法によって2nd『ゆうめいに、にゃりたい。』、1st『完全なるアイドル』、デビューアルバムから『Zili Zili Love』と逆行していく。

ついに時間は、わーすたとして一番初めに披露した曲『ちいさな ちいさな』まで遡った。

 

 

直前のMCで松田美里のこのツイートについて触れ、三品瑠香が「最近はじめましてした方、ちょっと前から、昔から応援してくれているファンの方、みんなが集まって、時間が経って、日々わーすたとしてやっていけてる。みんなのおかげなんですよ」と言っていた。

この日の『ちいさな ちいさな』にはそんな思いも歌われていた。「私が産まれた奇跡に 今、ありがとうと歌います」そして、「夢を叶えるために 私は頑張ります」と。

 

時間はまたひとつ遡る。

『約束だから』この曲が歌っているのは、結成以前それぞれの青春の日々の追憶である。5人はあの日に帰り、そして「君と約束の小指」を見つめる。このとき、わーすたの時間旅行は、未来へと繋がる。

 

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本編充実のセットリストで満足気味、あとやってない曲はあれか、アンコール声出して気持ちよく終わるぞ、なんて勝手に予想していたのだが、ここでまさかの新曲。

『Magical Word』、あいさつの魔法でお友達、とそれぞれが学んでいる外国語で歌っている。広い世界に出て、新しく出会い、進んで行くということを感じさせる曲だった。まだそこまで聴き込めてはいないが、「不思議な箱あけてみる」や「右足ちょい踏み込むと」など『Just be yourself』との聯関を思わせる歌詞も興味深い。

 

 


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*2部*
Overture
うるとらみらくるくるふぁいなるアルティメットチョコびーむ
ゆうめいに、にゃりたい。
ワンダフル・ワールド
ーーーMCーーー
Doki Doki♡today
好きな人とか居ますか(瑠香・奈々聖)
らんらん・時代
ーーー映像ーーー
Magical Word(新曲)
ーーーMCーーー
にこにこハンブンコ(美里・梨々華・葉月)
グーチョキパンツの正義さん。
NEWにゃーくにゃくにゃ水族館2
いぬねこ。青春真っ盛り
約束だから
ーーーMCーーー
ちいさな ちいさな
Just be yourself

ーーーENCOREーーー
いぬねこ。青春真っ盛り

 

2部はメジャーデビュー時の衣装で登場。これは衣装&ヴィジュアルプロデュースの木村優が、わーすたのキャラクター設定を事細かに考えてくれて出来上がった衣装で、私は「ライブはみんなを笑顔にする魔法」というのを発端としたこの魔法少女設定が非常に気に入っている。

 

 

新参の私にも馴染みの深い衣装。そして中盤、二年目を振り返る映像(後半)も見覚えのあるイベントとなり、だんだんと現在に近づいてゆく。

いま一番新しい衣装に着替え、いま一番新しい曲を披露する。

 

 

『Magical Word』からの数曲は夢中に過ぎ、ライブは早くも終盤。

ここでの『約束だから』、過去より歌われた1部とは少し変わってくる。三島由紀夫は「追憶は『現在』のもつとも清純な證」だと言った。5人はこのあまりにも清純すぎる感情を抱きながら、いま現在の彼女たちとして、あの日の「約束」について歌い上げた。パフォーマンス後のMCでメンバーが感極まっていたのもそのためだろう。

 

 

そんなMCに続く、リーダー廣川は涙で曲フリが上手くいかず、小玉梨々華が思わず「次の曲いやだよ、泣いちゃうもん」と漏らした『ちいさな ちいさな』、わーすたの二年間がぎゅっと詰まっていた。

 

「二年前はただ目の前のライブを必死にやって、いまわーすたってグループでライブして楽しいなみたいな感覚だったけど、二年経ってワンマンでこういう景色を見ると、もっとみんなと色んな会場行きたいなとか、もっとみんなに喜んでもらえることしたいなとか、すごい将来のこと考えるようになった」と梨々華の言っていた通り、

「感謝の気持ちが前より大きくなって、具体的に『ありがとう』って気持ちを込めて言えるようになった」とみりてこの言っていた通り、

この日の『ちいさな ちいさな』は歩んできた二年間があったからこそ歌えるようになった、そんな「ありがとう」が込もっていた。

 

2年の間に出会えた方はたくさんいてありがとうたくさん伝えたいんだ

わーすたになって、いろんな事に自分達もたくさん関わるようになって考えるようになって、そうしたらわーしっぷさん達からの気持ちがすごく近く感じられるようになったの
だから、みんなへのありがとうの気持ちが大きいです

^ - ^

 

みんながいるからこんなに楽しいと思えるライブが出来るし、みんながいるから今のわーすたがあるよ

 

いつも幸せな気持ちにさせてくれるわーしっぷさんありがとう

わーすたに2周年を迎えさせてくれてありがとう^ - ^


これからもわーすたからみんなにたくさんのものをお届けしたいです3年目もよろしくね

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アンコール明けのMCでなっちゅんが「はーちんは全然普段しゃべらないの、自分から」と感想を尋ねたとき、はーちんが答えた「相思相愛」そのままの温かいライブだった。

楽しかった、というより、幸せだったと思い返したい、素敵な時間をありがとう。

 


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プードルを上げてしまうかもしれないけど、わーすたが次に見据える4月22日、間違いなく最高のライブになる。でなければ最後『ちいさな ちいさな』のあとに『Just be yourself』なんて持って来られるはずがない。

もう戻ってこない財布の痛手を打ち消すほどな希望を胸に、月末へ生きる。