難聴亭日乗

つれづれなるままに その日ぐらし

9/16 わーすた定期ライブ わーすたランド わ-7

 

昨年、彼女たちが定期ライブわ-3で渋谷 TSUTAYA O-EASTに立った時、大きな挑戦に思えた。しっかりと構成を練り上げ、「わーすたの世界観」を大事にした、グループとしてはこれまでの総決算であり、ツアーへ進むために踏み固めておかねばならぬ土台のような位置付けのライブだった。

「わーすたはもっと上を見てるよ」と、わ-3直後のブログに書いていた廣川奈々聖。あのとき、O-EASTという通過点に、メンバーが感涙してしまっていたならば、現在のわーすたはなかったかもしれない。もうあまり大きく感じられなくなったO-EASTに立つ今の彼女たちを見て、ぼんやりとそんなことを思った。

 

 

【1部】
Overture(海ver.)
NEWにゃーくにゃくにゃ水族館2
ワンダフル・ワールド
ーーーMCーーー
Magical Word
恋するにゃこたん~フリもフラれもあなたのまま~
にこにこハンブンコ(美里・梨々華・葉月)
ーーーVTRーーー
ゆうめいに、にゃりたい。
ーーーMCーーー
キミ恋てれぱしー(スト生曲)
黄昏バイシクル(スト生曲)
ねぇ愛してみて(瑠香・奈々聖)
ダンスパート
約束だから
ちいさな ちいさな
うるとらみらくるくるふぁいなるアルティメットチョコびーむ
ーーーENCOREーーー
いぬねこ。青春真っ盛り(intro long&おかわり)

【2部】
Overture(海ver.)
NEWにゃーくにゃくにゃ水族館2
ぱわわわん!!!パワーパフガールズ
完全なるアイドル
ーーーMCーーー
きっとFor you!(スト生曲)
Peace!Smile Girl!(スト生曲)
Just be yourself
ーーーVTRーーー
いぬねこ。青春真っ盛り
ーーーMCーーー
好きな人とか居ますか(瑠香・奈々聖)
ダンスパート
Doki Doki♡today
ワンダフル・ワールド
約束だから
ーーーENCOREーーー
グーチョキパンツの正義さん。
うるとらみらくるくるふぁいなるアルティメットチョコびーむ(intro long)

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今回のステージは「海」

Overture、吹き出すシャボン玉の泡に包まれながら、私たちはわ-7へと潜っていく。

一曲目『NEWにゃーくにゃくにゃ水族館2』で海中遊歩を諒解したのも束の間、『ワンダフル・ワールド』での「空気を吸って始めましょう」に戸惑ったり、いやでもそれが「現実ファンタジー」なのかもしれないと『Magical Word』を強引に結び付けたり。

 
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全体的に工夫の凝らされた構成だった。廣川・三品がアコースティックVer.で歌い上げたり、残る小玉・坂元・松田の三人でのダンスパフォーマンスなど、メンバー発案だという演出も楽しめた。なにがはじまるのやらとドキドキしながら見入っているうちに突入する『Zili Zili Love』のイントロが最高にオシャレ。

 

こういった新しい試みが、わーすたの「定期ライブ」に臨む姿勢を映している。既存曲『ぱわわわん!!!パワーパフガールズ』の新振付にも、それは存分に表れていた。激しいかっこよさの中にも、可愛らしさがある、まったく生まれ変わった個性的なダンスは、ここまで踊れるようになった、ここまで表現できるようになったという成長が見られたし、それをこの場で見せたいんだという思いも感じられた。

 

 

 

セットリストについては、やはり今回特筆すべきは、ストリート生時代の楽曲だろう。

直前のMCで「久しぶりにやる懐かしい曲を」と言った時点でなんとなく予感したが、それでも『キミ恋てれぱしー』と聞こえた瞬間は崩れ落ちそうになるくらい興奮した。大好きな曲だ。

 
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ライブ中はとにかく、久しぶりにパフォーマンスする彼女らの「思い入れのある曲」たちをひたすら楽しんでいたが、終演後は複雑だった。

ストリート生時代の曲は、昨年のツアーで、最高の形で演り切られていたからである。各地で青春の日々の追憶を集め、未知なる明日への約束を鞏固に結んだからこそ『約束だから』は昨年のツアーを象徴する曲と成り得たのではないか。

青春の日々は、儚くて、愛おしくて、切なくて、だから綺麗なのである。そう何度も覗き見るものではない。「また会う日まで」と告げた別れは、「君と約束の小指、忘れない」の言葉は、決して軽々しく扱ってはならない。『約束だから』という楽曲そのものを殺しかねないからだ。

 

然し、なぜいまこのタイミングで披露したのか、それを考えると、納得のいく答えに辿り着いた。

iDOL Street ストリート生は、この夏、全員卒業という形で終わりを迎えた。大切な場所へ思いを馳せるには、感謝を歌うには、「あの頃」の自分と向き合うには、そしてもう一歩進むには、またとない機会だった。

 

懐かしの曲を今回は披露。
やっぱり楽しくて なんだかすごい気持ちが良くて
「あの頃」を思い出したり。

 

あの頃からずっとずっと変わらず
応援してくれてる方も 昨日いて

 

まだまだ未熟だけど
変わりたいと思って アイドルになった
あの頃の私から 何か変われたかなって🍡

 


それからわーすたの松田美里から
応援してくれとる方には、こういう姿も
みてもらえて嬉しかった♡

これからもよろしくねという
気持ちを込めたんだけど、届いた?🐰ふふふ

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「海」のステージだということも、改めて考えたい。

フランスの詩人ボードレールは、『人と海 L'Homme et la mer』という詩で、「海は君の鏡 La mer est ton miroir」だと言っている。人と海とは、どちらも深淵を持っている点で似ている。

底も知れぬ海中に潜っていくと同時に、己の心の奥深くにも辿り着いていたのだ。自分自身をよく見つめ直す、今回はそういうステージだったのかもしれない。そのためにもストリート生時代の楽曲は必要だった。

 

『Peace! Smile Girl』が攻略のカギを握っていた。蜿蜒繰り返す波のような「同じ景色 同じ道を 通う毎日」の憂鬱を吹き飛ばす根源の感情、「笑ってピース!楽しもう」という一番大切なこと。それさえ忘れなければ、この広い世界どこでだって遊べる。どんな夢へも向かって行ける。

 

 

ツアーに臨む上で戦っておかねばならない重要なステージだった。

ファンの私としても、気づくことが多々あった。なにより一番は、一部も二部も頭を空っぽにして楽しめたことだ。ツアーも楽しみだし、いよいよボスが出現するという次回わ-8、その先の展開、それにフルバンドライブも。

廣川が「この5人でどこまで行けるかな」と言っていた。どこどこを目指す、ではなく、どこまで行けるかと問うている。未知なる歩みは涯を知らない。