澁澤龍彦『黒魔術の手帖』
マルキ・ド・サドの翻訳で有名な澁澤龍彦が、俗に黒魔術と称されているオカルティズムをめぐるさまざまなエピソードを紹介したエッセイ集。
カバーイラストのバフォメットが印象的。
妖術、魔術、占星術、降魔、降霊術、錬金術、呪術、サバト、黒ミサ、ホムンクルスなどなど、趣味の悪い感じの話が満載。
中世というと音楽にしても哲学にしても宗教の色が濃い時代で、あまり興味を持てなかったが、宗教の色が濃いということは悪魔たちも裏で活躍していたということで、そちらから覗いてみると意外と面白く中世のことが知れた気がする。
難しい長い名前の人物がたくさん出てきて眩暈がしそうだったけど、パラケルススさんのことはなんとか覚えた。なんかすごい人らしい。
パラケルススさん、ラルヴァ(低俗魔術の世界の怨霊)の襲撃に備えて長剣を手元に置いて寝てたらしい。悪夢にうなされて起きると、暗闇に向かって剣ふりまわしてたらしい。怖い。
そういえば、このラルヴァの絶好の温床というのが「不健康な夢想、挫折した意志、満たされない欲望や恨み」なのだそうだ。やばいやばい。今夜から剣置いて寝よう。
占星術関連の話はあまりピンと来なかったけど、タロットカードは興味出てきた。簡単な占い方の一例があったので試してみたい。しかしどこに売ってるんだ。通販で買うってのも雰囲気でないし、どうせならそれっぽい店で買いたい。
サバト(夜宴)やら黒ミサの話も面白かった。ただサバトで悪魔の契約したあと塩が使用禁止になるのは辛い。なんにでも塩かける人だから契約できないな、残念。
悪趣味で不健康かもしれないが、こういう悪魔的なモノには、年甲斐もなくワクワクさせられる。かといって深入りしないようにも気を付けなければ。ジル・ド・レエ侯のごとく魂を地獄へ売り渡してしまわぬよう。
ラフカディオ・ハーン『怪談・奇談』
角川文庫クラシックスの田代三千稔訳 ラフカディオ・ハーン『怪談・奇談』
様々な訳がある中、天野喜孝氏のカバーが気に入り購入。平井呈一訳の岩波版より読みやすかった。
- 作者: ラフカディオハーン,Lafcadio Hearn,平井呈一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1965/01
- メディア: 文庫
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岩波版は、作中の歌がちゃんと旧かなで引用されているのが好印象。しかし『蓬莱』の始めはなぜか新かなだった。どういう区別なのか。文語文にはそれ相応の仮名遣いでなければしっくりこない。という拘泥は置いておいて。
『耳なし芳一』『雪おんな』『ろくろ首』など、おなじみの怪談の他にも、なんとなく知っている話がちらほら。『興義和尚のはなし』なんかは上田秋成『雨月物語』の夢応の鯉魚、『はかりごと(岩波版:かけひき)』は、漫画のぬ~べ~で読んで非常に興味深く思った話だった。
怪談話といっても怖い話ばかりでなく、というか怖い話はあまりなく、幻想的な話が多い。その中でも『青柳のはなし』が良かった。自分に教養があれば漢詩の部分でもっと心動かされていただろうけど、そういえば岩波版には漢詩の下に書き下し文が載ってあったが、角川クラシックス版には載ってなかった。
基本的には日本の古典から採られているが、中国から来た話もあるようだ。
『安芸之介の夢』がそれであるが、これを読んでまず思い出したのは、邯鄲の夢(邯鄲の枕)の話。読み進めると、蝶が印象的に描かれていることもあって、胡蝶の夢の話を想起させる。なるほど両方とも中国の話。
岩波版には、『怪談』のあとに『虫の研究』が収められていて、そこに蝶と蚊と蟻について書かれている。
とりわけやはり蝶の話には引き込まれた。蝶は生きた人間の魂であるとか、はたまた死者の亡霊であるとか、かなり興味深い。胡蝶の夢の話も、蝶=魂だと考えれば別な解釈ができそうだ。
あれにもこれにも魂が宿ると思えば、物をぞんざいに扱えない。あと中古品買うの怖くなる。泣く泣く売ったものだったとしたら嫌だなあとか。うちには古本がたくさんあるけど、もしかしたら色んな念が渦巻いているかもしれない。優しくて賢いおじいちゃんの魂とかだったらいいな、頭よくしてください。
7/27、28 SUPER☆GiRLS 新メンバー夏の強化合宿
7/27 SUPER☆GiRLS 新メンバー夏の強化合宿 HMVグランフロント大阪店
1部セットリスト
- MAX!乙女心
- 女子力←パラダイス
- 恋は初心者マーク
- ラブサマ!!!
新メンバー夏の強化合宿、関西2日目はHMVグランフロント大阪。
店内でのミニライブのため、狭いし見づらいし、声も出せないわ動けないわで、セトリがセトリだけに辛かった。
しかし前日あべのキューズモールみたいに、MCや曲中に喚き散らされて煩わしく思うことがなく、じっくり曲や歌声に耳を傾けられたのは良かった。
阿部夢梨ちゃんの歌声はアイドルっぽい(まだ子供っぽい?)けど力強くて真っ直ぐ。もう一味ほしいなとも思う。これからの伸びに期待したい。
1部と2部の間、どこかへ動くのもめんどくさかったのでそのまま店内に居たら、メンバーが普通にてくてく入ってきて固まってしまった。石橋蛍ちゃん、木戸口桜子ちゃん、夢梨ちゃんの3人がアイドルコーナーを物色していた。桜子ちゃんが℃-uteのDVD熱心に見ていて好感もった。
2部セットリスト
- 花道!!ア~ンビシャス
- ギラギラRevolution
- 恋は初心者マーク
- ラブサマ!!!
花道ア~ンビシャスの「宣誓!!」が夢梨ちゃんだったというだけで最高潮。刺さった。刺さりすぎた。
『恋は初心者マーク』どんどん好きになってくる。最後のサビに入るときメンバーが飛び跳ねるところがあるけど、ステージが狭かったのか小ジャンプって感じで爽快感が半減しちゃってたのもったいなかった。
7/28 SUPER☆GiRLS 新メンバー夏の強化合宿 西宮ガーデンズ
1部セットリスト
- EveryBody JUMP!!
- 華麗なるViCTORY
- MAX!乙女心
- 恋は初心者マーク
- ラブサマ!!!
強化合宿関西最終日。兵庫、西宮ガーデンズでのイベント、1部は先輩の坂元葉月(わーすた)が観に来ていた。といっても僕は気づかなかったのだが。そこそこ近くに座っていたのに気にも留めていなかったのは惜しい。
2部セットリスト
- がんばって 青春
- ギラギラRevolution
- プリプリ Summerキッス
- 恋は初心者マーク
- ラブサマ!!!
1部より人も集まり気温も落ち着き、西宮2部はこの強化合宿関西篇で一番の盛り上がりだったんじゃないかというくらい楽しかった。
ラブサマの「抱きしめて」最後の最後に夢梨ちゃん。可愛すぎて倒れた。アイドルだなあ。
新メンバーだけでこれだけ色んな場所回ってミニライブもガッツリやれて、いい曲も貰って、恵まれてる。夏の終わりには、見違えるほど成長した5人が見られたらいいな。
7/26 SUPER☆GiRLS 新メンバー夏の強化合宿 あべのキューズモール
1カ月前に加入したばかりのSUPER☆GiRLS新メンバー5人。
左から長尾しおり 尾澤ルナ 阿部夢梨 石橋蛍 木戸口桜子
そんな5人が全国を巡る新メンバー夏の強化合宿、関西初日はあべのキューズモール。
1部セットリスト
- ギラギラRevolution
- がんばって 青春
- MAX!乙女心
- 恋は初心者マーク
- ラブサマ!!!
平日昼間(15時)にグズついた天気と人が集まりにくい状況、集客は100人ちょっと。自分は直前に優先エリア入って5列目くらいだった。
阿部夢梨ちゃん(青の子)が凄い。アイドルだ。この子を見に来た、みたいな所あったけど、間違いなかった。
Jumpin'(石川県のローカルアイドル)やストリート生(トーキョー夢ぴよ組)時代の彼女を知らないので、何を今更と思われるかも知れないが、この子ただのロリっ子ではない。ステージ上ではかなり冷静に周りを見ている。新人らしからぬプロ意識の高さを感じた。
その夢梨ちゃんがパートを飛ばしそうになった一場面もこの強化合宿の見どころだったかもしれない。そんな場面もこれから見られなくなるくらい、すごいアイドルになるかもしれないなあ、と期待している。
そういえばMAX乙女心の出だしのパートが夢梨ちゃんだった。ときめくね、マストでしょゆめり!だった。最高。
新曲ラブサマのカップリングで、新メンバー5人による楽曲『恋は初心者マーク』これも爽やかでなかなか良かった。
2部セットリスト
- 華麗なるViCTORY
- 女子力←パラダイス
- プリプリ SUMMERキッス
- 恋は初心者マーク
- ラブサマ!!!
2部は17時30分~ということで、直前になって続々と人が増えてきた。その分盛り上がりも1部よりあったと思う。自分も女子力パラダイスあたりから楽しくなりすぎてあまり覚えていない。
とにかくセットリストがいい。ラブサマもどんどん好きになる。
メンバーは可愛いし曲も良いのでその辺には文句ないのだけど、MC中や曲中に叫び散らす輩、お仲間が笑ってくれるからと調子に乗ってスベリ倒してるアホたちが目立っていてなんだかなと思った。メンバーの苦笑いに心が痛くなった。彼らにもこれが感じられる日がいつか来るといい。無理か。
7/24 関ケ原唄姫合戦2016
7/23、24と関ヶ原桃配運動公園で行われたアイドルフェス、関ケ原唄姫合戦2016。
自分が参戦した24日(日)の感想。iDOL Streetのみ。
とにかく朝は出番早めのわーすたを見逃してならんと5時起きで準備、6時に電車に乗り、開場時間の9時前には現地着。入場してさっそく徳川(メイン)ステージにて待機。人もそれほど多くなく、かなり前の方(2列目くらい)で観られた。
徳川ステージ わーすた
- いぬねこ。青春真っ盛り
- らんらん・時代
- スイカ割り
- うるとらみらくるくるふぁいなるアルティメットチョコびーむ
いきなりいぬねこ。でバカになってにゃんにゃんわんわんしたので、その勢いで最後までノンストップで楽しめた。
わーすたは基本写真動画撮影自由、拡散ウェルカムなのでバンバン撮ろうと思ったんだけど、楽しすぎて忘れてた。トーク中に何枚かしか撮れてない。
うるチョコの楽しさはライブだと一入。最後みんなでとりけらとぷす撃破の喜び分かち合うの、これはこれで「曲で一体になる」ことが出来ていて非常に良い。
戦国ステージ さますと
- 恋してYES~これが私のアイドル道!
- Summer Street JUMP!!
- キラキラ☆ホリデー
iDOL Street ストリート生の各地から5人選抜して作られた期間限定ユニット。今月初めのアイドル横丁夏祭りでお披露目されたばかり。
詳しくは 統括P樋口氏のアイストリロード連載で
戦国ステージは規模が小さく、というか普通の公園で、ステージの裏っ側をジャングルジムが支えてるみたいな場所だった。
恋してYESもちろん楽しかったんだけど、そんなステージだからかヲタクの声にかき消されてAメロなんてほぼ聴こえなかった。
オリジナル曲の『Summer Street JUMP!!』はタオル振り回す夏フェス用の曲って感じ。会場限定でCD販売していたので購入。その特典握手で横野すみれちゃん(青の子)にガッツリやられるという。すーちゃん可愛いよすーちゃん。
豊臣ステージ GEM
- We're GEM!
- Star Shine Story
- Spotlight
- Can't stop loving
徳川と戦国の間にある豊臣ステージはテニスコート。ここが一番日が当たって暑い。
『Star Shine Story』聴けたのが何より嬉しかった。冬のイメージ強いからやらないと思ってた。
新曲の『Spotlight』はフリを覚えて一緒に踊りたい。新メンバーの西田ひらりちゃんがTwitterで動画あげてたので300回見て覚える。
徳川ステージありがとうございました💓
— 西田 ひらり(GEM) (@GEM_hirari_ist) 2016年7月24日
『Spotlight』の振りを覚えて、一緒にライブで楽しみましょう😎✨
🎵いーっしょーたいむ⤴︎⤴︎#関ヶ原唄姫合戦#GEM#Spotlight#敬礼ダンス#拡散希望 pic.twitter.com/Wjy006qLR0
徳川ステージ Cheeky Parade
- C.P.U !?
- Tactics
- Hands up!
- チィキィ ファイター
再びメインステージに戻りチキパ。
新曲『Hands up!』フリマネするのが楽しい。特にサビの「Hands up! Hands up!」って手を段々挙げていくとこ。あとサビで跳んだりするのあんまり好きじゃないんだけど、飛び跳ねろ!!って煽られたら跳んじゃうよね。
チィキィファイターは多くを語る必要もなく、普通にめちゃくちゃテンション上がってめちゃくちゃ楽しかった。そして疲れた。ここで普段は引きこもりの僕の体力尽きる。豊臣ステージのスパガまで辿り着けず、木陰で倒れる。
戦国ステージ わーすた
- うるとらみらくるくるふぁいなるアルティメットチョコびーむ
- ワンダフル・ワールド
- いぬねこ。青春真っ盛り
小休止からの戦国ステージわーすた。やっぱりここは近い。
うるチョコはやっぱり一曲目より最後の方がいいな。ワンダフルワールドは声出せるからすごく盛り上がる。『Doki Doki today』見られなかったの残念だ。またの機会に。
徳川ステージ さますと
- 恋してYES~これが私のアイドル道!
- Summer Street JUMP!!
- YOU & IDOL
メインステージでのさますと、人が少ないように感じた。めちゃくちゃ楽しかったのにもったいない。やっぱりステージは戦国より徳川の方がいい。すーちゃんで推しジャンしてしまった。何かが始まった気がする。「一緒に繋ぐあの未来を この笑顔に誓えますか?」
このあと無料ハイタッチしに行ったけど、「楽しかった」すら言えず撃沈でした。はあ、すーちゃん。
豊臣ステージ Cheeky Parade
- Challenger
- SUPER STAR
- Hands up!
- Cheeky dreamer
この豊臣チキパの前に徳川でスパガあったけど、立ち上がれず座って見てた。そんな状態でのチキパ、最後の力を振り絞ってHands up!で飛び跳ねたら、もう一曲あって、しかもCheeky dreamerという。
続く徳川ステージのGEMも見に行けず、テニスコートで死を待つのみな状態。
豊臣ステージ OSAKAラピラーズ
- 恋してYES~これが私のアイドル道!
- 涙の恋愛ナビゲーション
- 青春ジェットコースタ→
- オネガイMoonlight
そこに聴こえてきたのが恋してYES。急いで立ち上がって○×しに行く。ヲタクだなあと思った。この日3回目のこの曲だけど、それでもこれだけ奮い立てるのはすごい。
OSAKAラピラーズは、関西(近辺)出身メンバーからなるiDOL Street ストリート生のグループ。さますとの横野すみれちゃんもメンバーの一人。はあ、すーちゃん。
最近BESTREETをよく聴いているので『オネガイMoonlight』はテンション上がった。この曲でわが戦の幕は下りる。
総括
スパガ一回もまともに見られなかった。阿部夢梨ちゃん、強化合宿で会おう。
チキパはカラフルスターライト聴きたかった。Hungryも。
GEMらなちんの歌声好きだ。ひらりちゃん自然に目が行く。
わーすた最高。聴きそびれた曲はツアーでまた。
さますと期間限定ということで見られてよかった。すーちゃん。
あと屋台の牛タン丼おいしかった。以上。
山田雄司『跋扈する怨霊―祟りと鎮魂の日本史』
怨霊だとか心霊だとか気になる季節。
最近ではお昼に『世にも奇妙な物語』や『ほんとにあった怖い話』の傑作選(関西テレビ)も放送されていて、怖がりながらもついつい見てしまう。
夜の京都の怖そうなとこ巡りもした。自然と早歩きになる。あと、地元の人は普通にランニングとかしてた。頭おかしいんじゃないかなと思った。
『跋扈する怨霊―祟りと鎮魂の日本史』ということで、怨霊についての本。
非業の死を遂げ、祟りや災いを起こした怨霊は、為政者により丁寧に祀られた。
虚実とりまぜて論じられがちな怨霊の創出と鎮魂の実態を実際の史料に基づいて辿り、怨霊を時代の中に位置づける。
歴史に疎い僕の知らない人物もバンバン登場した(長屋王とか知らなかった…)けど、かなりおもしろく読めた。
平城京から(→長岡京→)平安京への遷都、早良親王の話が興味深かった。
「怨霊と幽霊」に関しての話も、能とか世阿弥とか難しい話になっていくけど、本来は「死者のたましひ」という意味でしかなかった「幽霊」という用語が、いかにして今日で思われるような怖い存在になったか、なんとなく呑み込めた。
乃木坂46『白米様』、『シークレットグラフィティー』MV
今日MVが公開された乃木坂46『裸足でSummer』収録の2曲。
『白米様』言わずと知れた(?)さゆりんご軍団の曲である。
個人的にはこうやって公式で曲作ったりとかはしてもらいたくなかったんだけど、MV可愛く撮れてるしおもしろい出来で結構好き。琴子は床屋で働いちゃダメ。
電動ドリルでリンゴの皮剥くの新しいと思った。やってみたい。というか、白米よりリンゴ食べたくなるMV。
最後に出てくる妄想ノート。
さゆりんごマジョリティー然り小ネタがちょいちょい出てきたけど、これ見るとマツミンがボツになってるのおもしろい。
あと、からあげ姉妹 とりい坂とコラボ!!って書いてあるけどこれいかに。
死亡フラッグ地味に好き。
もう一曲が『シークレットグラフィティー』
アンダーメンバーの曲。曲自体は好きなんだけど、MVは正直イマイチ。おもしろいんだけどこういうのよりは普通の作って欲しかった。さっきの『白米様』みたいなのあるし。
それにしてもひなちまセンター嬉しい。
【遂に解禁!!】15thシングルC/W収録曲「白米様」「シークレットグラフィティー」Music Video!!...|ニュース|乃木坂46公式サイト